トップの位置が低いのは直すべきなのか。バックスイングでシャフトがクロスするのは、どうすれば改善できるのか。これまで私は、スイングの形や身体の動かし方を意識しながら練習してきました。
今回、PRIISM Golf(プリズムゴルフ)でゴルフスイングアセスメントを体験し、これまでとは違う改善の手がかりを得ました。印象に残ったのは、自分の身体の特性や力を出しやすい方向から、スイングを考えるという視点です。
本記事は筆者個人の体験記です。以下の調整は今回の私の評価に基づくもので、すべてのゴルファーに同じ動きを勧めるものではありません。逆に動画サイトや画一的なレッスンを鵜呑みにせず、個々人の身体の特性に応じて変えていくことの大事さを伝えたいと思います。
当日受けた説明と、実際に打って感じた変化を紹介します。腕の長さ、出力しやすい方向、右手のグリップ、バックスイングの始動という4点が、私にとって大きな気づきになりました。
PRIISM Golfは身体を出発点にゴルフを考える施設
PRIISM Golfは「身体から診るゴルフ」を掲げ、一人ひとりの身体の違いを踏まえたアプローチを案内しています。公式サイトでは、新規利用者はまずPRIISMアセスメントを受け、そこからレッスンやトレーニングなどにつなげる仕組みが紹介されています。
私が訪れたPRIISM Golf Lab TOKYOは、大崎ブライトタワー1階にあります。入口の案内にも、身体の特性を把握し、自分に合うスイングを考えていく流れが示されていました。
今回私が知りたかったのは、見た目のよいフォームではありません。自分の身体にとって、スムーズに力を出せる動きは何か。その答えを探す体験になりました。
今回のアセスメントで分かった4つのこと
| 確認したこと | 当日受けた説明 | 試したことや気づき |
|---|---|---|
| 腕の長さとトップ | 身長に対して腕は短め。トップは低くてもよいとの説明 | トップの高さだけを問題視する必要はないと分かった |
| 力を出しやすい方向 | 私の場合は右サイドより左サイドの方が出力しやすい | 7番アイアンのボールを中央から1個分左へ。振りやすさとヘッドスピードに変化 |
| 右手のグリップ | フェースの向きを感じやすい握り方を確認 | 従来より少しストロングに握る方が、フェースの向きを感じやすかった |
| バックスイングの始動 | 上半身と下半身で動かし始めるサイドが異なっているとの指摘 | 上下とも左サイドを意識すると、トップのシャフトクロスが改善する方向へ |
1 腕が短めならトップが低くてもよい
アセスメントでは、腕の長さなどを測定しました。そこで説明されたのは、私の腕が身長に対して短めだということです。
私は以前から、トップの位置が低いことを気にしていました。改善すべき点だと考えていたのです。ところが今回、身長に対して腕が短めの場合、トップは低くてもよいという説明を受けました。
これは意外な発見でした。問題だと思い込んでいた形も、身体の比率を踏まえると見方が変わります。トップを高くすること自体を目標にする前に、それが自分の身体に合っているかを確認することが大切だと感じました。
2 ボールを1個分左へ置くだけで振りやすさが変わった
次に、力を出しやすい方向を確認しました。私の場合は、身体の右サイドよりも左サイドの方が出力しやすいとのことでした。
そこで見直したのが、7番アイアンのボール位置です。それまではスタンスの中央に置いていましたが、ボール1個分左に置いて打ってみました。すると、ヘッドスピードが上がり、スムーズに振れる感覚が生まれました。
大きくフォームを変える前に、ボール位置を自分の出力しやすさに合わせるだけで変化があったことは、印象的でした。
今回は7番アイアンの試打でしたが、打つたびにヘッドスピードがあがり、最初に比べて約1.0m/s 向上しました。今回、その場で振りやすさの違いを実感できたことは、今後の練習につながる発見でした。
3 右手は少しストロングの方がフェースを感じやすかった
グリップでは、フェースの向きを感じ取りやすい握り方を確認しました。私の場合は、これまでより右手を少しストロングに握る方が、フェースの向きが分かりやすいという結果でした。
グリップの見た目だけで決めるのではなく、自分の手でフェースの向きを感じられるかという観点で確かめられたことが、大きな収穫です。
ただし、これはあくまで今回の私に合った調整です。ストロンググリップにすれば誰でもよくなるという話ではありません。大切なのは、自分がフェースを把握しやすい握り方を探すことだと受け止めています。
4 上下の動き出しをそろえるとシャフトクロスが改善してきた
バックスイングでは、身体の動かし始め方を指摘されました。私は、上半身を左サイドから、下半身を右サイドから動かしており、上下で動き出しがそろっていなかったのです。
その結果、手でクラブを上げる状態になり、トップでのシャフトクロスにつながっている、という説明でした。トップの形として気になっていたことが、始動の仕方と結び付いた瞬間でした。
私にとってスムーズなのは、上半身も下半身も左サイドから動かす意識とのことです。これを意識してバックスイングをすると、トップでのシャフトクロスが改善してきました。
トップの位置でシャフトを直そうとするのではなく、そこに至る動き出しを見直す。しかも、その基準が自分の身体の出力しやすさにある。この点が、今回の体験でもっとも納得できたところです。
新しい改善の手がかりがあった
これまでも、スイングの形や動かし方には意識を向けてきました。しかし、自分の身体がどの方向に力を出しやすいかという観点では、十分に考えられていませんでした。
今回の体験で、トップの高さに対する考え方が変わりました。ボール位置、グリップ、始動の意識についても、具体的な見直しができました。身体を起点に考えることで、さらなるレベルアップへの光明が見えたと感じています。
もちろん、その場で良い感覚があったことと、ラウンドで安定した結果が出ることは別です。今後は今回の調整を練習で試し、球筋や打点、コースでの再現性を確かめていきたいと思います。
こんな課題を持つ人には検討する価値がありそう
今回の私の体験からは、次のような方には検討する価値があると感じました。
- 初心者で、これから自分にあったスイングを作っていきたい方
- トップの高さやシャフトクロスなど、見た目の修正を繰り返しても納得しきれない方
- 自分に合うボール位置やグリップを知りたい方
- ある程度のプレー経験があり、次の改善の糸口を探している方
大切なのは、私が試した「ボールを左に置く」「右手をストロングにする」「左サイドから動かす」をそのままマネすることではありません。自分の身体の特性を知り、その特性に合う動きを探すこと。それが、この体験から持ち帰った一番の学びです。
PRIISM Golfの公式情報とスクール比較
予約方法や現在のメニュー・料金は、公式サイトで確認してください。
施設概要の参照:PRIISM Golf公式サイト(2026年11月3日確認)。体験内容・感想・写真:筆者。写真は体験時のもので、現在の表示や設備とは異なる場合があります。